デジタルヘルスケア

新B4の皆さんへ

本プロジェクトの特徴はアプリケーション,アルゴリズム,アーキテクチャ・回路の垂直統合設計です。 一人ひとりが全階層を考慮して設計するため,非常に幅広い分野(医学,デジタル回路,アナログ回路,信号処理,無線通信,センサー,スマートフォン用アプリケーション開発など)を学ぶことができます。 また,共同研究先企業とのミーティングや国際・国内学会発表など,貴重な経験を積む機会も多くあります。 興味を持たれた方は,是非ともヘルスケアプロジェクトで一緒に研究しましょう!

研究背景

近年,世界的な高齢化に伴い,ヘルスケア分野が注目されています. 特に日本における高齢化は先進国の中でも群を抜いており,2005年以降の高齢化率,すなわち65歳以上の人口比率は主要国の中でも高い割合を示しています. 高齢化社会において最も懸念される事象は,要介護者の増加であり, 高い人口高齢化率を示す社会においては要介護者の増加を防止することが重要となります. 要介護者となる主な原因は,三大生活習慣病の一つである脳血管疾患,つまり脳卒中です.

生活習慣病を予防するためには,日常生活において生体情報データを集積し,生活習慣を改善することが重要です.

研究内容

データ集積をリアルタイムかつ恒常的に行うためには,ユーザーにその存在を意識させないウェアラブルな生体情報センシングシステムを実現しなければなりません。 つまり,ユーザビリティの高いデバイスが必要となります. ウェアラブルデバイスにおけるユーザビリティの要因は様々あります. 例えば,電池の交換頻度であったり,デバイスの大きさ・重さであったり,形状・材質,使いやすさ,いつ・どこで誰が使っても使用できる等です. 本研究では,センシング,データ処理,通信機能を備えたインテリジェントなウェアラブルセンサーLSIを中核とした,ユーザビリティの高い生体基礎データ収集システムの実用化を目指しています。

非接触心電図計測技術

心電・血圧・体温・呼吸等は「バイタルサイン」といわれ,健康を把握する上で重要な情報です。 心電とは,右心房付近の電気的な興奮が,心臓全体に伝導したものです。 正常な心電図(ECG)はP,Q,R,S,T波から構成されます。それぞれの波の振幅・持続時間から不整脈などの心疾患を特定することができます。 本研究では,ユーザビリティの高い服の上から測れる容量結合型心電計を目指します.

 

マイクロ波を用いたモニタリング手法

本研究では,重要な生体情報の一つである瞬時心拍に注目しました. この瞬時心拍の変動を解析することで,不整脈など種々の病気の兆候を発見することが可能となります. ドップラーセンサにより非接触かつ非侵襲に瞬時心拍を取得できることを用いて,長距離トラックドライバーなどの健康管理や重大事故の防止に応用できます.